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プログラミング

Spendor SP3/1P (デジタルアンプ編)

 

エッジを張り替えているため、デジタルアンプでの一週間のエイジング結果を見るため、ソースはI/OオーディオNASDACはChord Qutest, ヘッドホンでモニターするためプリにIfi Audio Pro iCan  (ディスクリートモード)、メインはNmode X-PM7を繋いでいる。評価が終われば真空管アンプにも繋ぐ。

まず、気になる「鼓童」を掛けると、やはり和太鼓はまともに鳴っていない。音が小さいし、立ち上がりが遅い。これが時間をかけてどこまで変わるか?オペラやジャズボーカル自体は問題ない。また弦楽器もオケの合奏になると聞ける。しかしソロの高音楽器は固く、エレキは刺さる。ベースはボンボン、ドラムスは小さくて聞こえない。

そんな音でエイジングしていても面白くないので、翌日、村田製作所のES105a Suono をスピーカーの上でパラにセット。これで低音の解像度が上がり、高音の潤いも戻ってくるはず。一週間リピートで聞いていると曲がここまで変わるかと驚くこともあったが、スピーカー本来の響きが戻ってきたし、低音の解像度は思ったほど上がらなかった。

 

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そこで村田と選手交代し、システムエンハンサーの一種 Taket のWhdpure を導入した。これはハイルドライバーで中低音の解像度だけ上げようとする。二曲目であれと顔を上げるほど、その効果は目に見えて上がってきた。いろいろなジャンルの曲から選び出して、毎日毎夜掛けっぱなしだから、ちょっと刺激しただけでドンドン効果は上がってくる。ジャズベース、ドラムはかなり良くなった。普通のポップス、ロックもバラードなら聞ける。しかし和太鼓だけは相変わらずだ。

 

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SP3/1Pはプロ用モニターとして売り出されたのだから、20年経っていても録音の悪いソースは聞いてられない。

おそらく半分あるいはもう少しエイジングは進んでいるのだろう。でもだいたいこのスピーカー個体の性格はわかったと思う。発売当時はもう少し低音のスピードは出ていたのだが、本体が年をとったのかエッジを変えてもかなり遅れている。クラシックの低音の雰囲気作りは上手いが、スピードのあるポップな演奏についていけない。また小音量再生がまだまだだ。

それから自分が打楽器にこだわったのは、自分の好きな楽器が弦でなく、その弦を木でぶん殴るピアノだから。それをいかに気持ちよく聞かしてくれるかも重要だった。それが実際は薄く感じられる。また19世紀末になればオーケストラの中でもパーカスの役割は大きくなる。やはり打楽器を無視して20世紀音楽は語れない。

古典派以降のクラシック全般、昔の音源も楽しめるようにしたいと思っていたが、現代音楽、戦前の音源もハードロックも難しいようだ。
そろそろ真空管アンプにエイジングの残りを任せ、どうなるか調べたい。でも真空管にしても速くなることはない。やはり古い機械には限界がある。「ProAcが欲しい欲しい病」が出そうだ。ATCやKripschよりずっと渋い。