Minima Vintage と Kithit Hit-st2
これは全く合わなかった。位相を合わせると、奥行がギリギリなのである。
Minima のようなヴィンテージスピーカーに最先端のスーパーツイーターは合わない。ムリして高音部を変えたら、Minima の味が失われる。
おそらく Elac と Mark Audio 以外は全滅だろうな。
Elac BS312 と Kithit Hit-ST2
アンバランス極まりない Elac BS312 と Kithit Hit-ST2 を繋いでみた。
Hit-st2 がはみ出している。
しかし音質はElac のジェットドライバーに関わらず、Hit-st2 がある場合の方が解像度が格段に上がる。クラシックは、解像度が上がりすぎるとスケール感が失われるところがある。箱庭的サウンドになり、コンサート会場4階の天井桟敷から聴いているような気分になる。
古いロックの場合も音がオフになる。その場合でもリードギターはどうしても前進するので、ボーカルが引っ込み過ぎる。
しかし遠近感をさほど要しないクールジャズやポップスは悪くなく、不思議なことに50年代から80年代女性歌謡曲(中原美佐緒から中森明菜まで)はなかなか良くなった。
好きな歌謡曲のためだけに、この組合せを選ぶわけに行かない。没!
kithit スーパーツイーター hit-st2
実は300Bアンプが故障しました。ショートしてコンデンサが焼けたようです。早速修理をお願いいたしました。
その前の週に出物が出ていたので、ELAC のスーパーツイーターを買うのを止めて hit-st2 を買いました。ELAC の上に載せるのは難しいので、まず NC7 の上で試しています。
kithit hit-st2 は九工大のおそらく特許なのでしょうが、それをヴェンチャー企業の㈱キットヒットが販売しています。hit-st1 が出たのが、2009年。そして2016年に発音体であるダイアフラムの素材を改良した st2 を発売しました。その中古が出てきたのです。
エラックも無指向性スーパーツイーターでしたが、技術的に後発の方が良いだろうと思い、清水の舞台から飛び降りる気で購入しました。
Mark audio が従来型のフルレンジとかなり違ってワイドレンジですから、フレレンジに直接スーパーツイーターでも、あまり違和感はありません。クロスオーバーはひとまず最低の16kHzに設定しています。
古い音源は合わないことと、位相を今風の音楽に合わせすぎるとかなりきつい音になる(スーパーツイーターの先頭がバッフル表面より3.5cm後ろに置いた、発音体先頭はさらにそこより3cm後ろ)ことが問題です。
しかしロック、ポップス、現代サウンドトラックを掛けている分には問題ありません。
もっとも Mark Audio はスケールの大きなクラシックのために買ったのですから、後でスーパーツイーター先頭がバッフル表面の4cm後ろに置いてスケール感が出るか試してみます。
Fidelitatem NC7 Wallnut
Fidelitatem NC7 Wallnut (Mark Audio Maop7.2) が来た。Maop7.2 はマークオーディオが発売した7インチ(10センチ)のアルニコ・フルレンジ・ユニットの最高級品。そのバスレフ機を作ってもらった。
エイジング開始だ。本来は真空管アンプだが、蒸して熱くなってしまうので、Mark Lavinson ML1L とNmode X-PM7 の組合せだ。
はじめのうちは、追随できずモガもが言うこともある。少しエッジに癖がありそうで、エイジング時間がかかりそうだ。
でもクラシックをならす分には、十分追従しているようだ。一日の間で大きく変わってきた。ピアノは DALI 程でないが、すぐ美音になってきた。バイオリンも綺麗だが、スッキリしすぎている感じ。もう少し複雑な音を出せるようになれば良い。
クラシックで期待させるものがあるので、断捨離で思い切って DALI, SPENDOR を放出することにした。
良いお嫁さんになるんだよ(ToT)。
Dali Mentor Menuet SE
美音というものもたまに聴くのは良いもので、Dali Mentor Menuet SE (Dali 社の30周年日本限定モデル)を鳴らしました。(アンプはC-2+NMode)
このスピーカーの良い点はピアノの音が抜群に綺麗な点です。クラシックピアノは絶品です。
欠点はお化粧して自分の色に染めようとするので、本来汚くあるべき音まで綺麗にしようとして不自然になることだと思います。
サイズよりすっと大きなスケール感が出ています。
恥ずかしながら色々触っていて今回気付いたのですが、下向きのバスレフダクトが裏にちゃんとありました(^^;)。説明書を読まない事がバレますが、広めのサウンドステージが描けるはずです。
Spendor S3/5R2 と比べると、密閉の Spendor の方が当然スッキリしています。誇張感もありません。低音は締まったこちらの方が好きです。
ややボリュームのある美音か締まった低音か、どちらを嫁に出すか迷います。
それからMinima Vintage に付け替えました。以前スーパーツイーター ES105A を置いて位相が合わなくて目が回ったので止めたのですが、再挑戦です。
天板が平らでないので微妙なんですが、スーパーツイーターの位置を調整してこれだという場所を見つけます。しかし違う曲を掛けると、他の場所に動してしまう。
結局、一応の妥協点を見つけましたが、音圧や迫力は Minima から出ません。ただ、低域の解像度がかなり高くなります。そのため、現代録音に対応できますが、モノラル等の古い録音の場合、残念な感じになってしまいます。
古い音源の場合、やはりフルレンジで聴いた方が良いですね。と言うわけで、Minima に関しては、他にもスーパーツイーターを使わせて貰えるので、試してみます。
Klipsch RB41-II
聞くジャンルは色々でして、歌謡曲少年だった頃「グレンミラー物語」を見て、スウィングを知りました。そこからハードバップに移り、熱いファンクも良いな、でもたまには冷たいECMも聞き、クラシックに興味が出て、プログレも良いかな。ハードロックにも手を出しました。もちろんポップス、イージーリスニングからニューミュージック、シティポップスは守備範囲です。親の影響で昔のラテンも刷り込まれています。
現在、Special 25 はお休み中でボーカル、ジャズはminima vintage 、現代音楽、クラシックは BS312 を使い分けていますが、ハードロックは刺激が大事ですから、ヘッドホンが最も合っていると思っています。ただスピーカーで気軽に聴きたいこともあります。そういうときは米 Klipsch の RB41-II をメインのスピーカーの上にちょこんと乗せて使います。
米JBL、英ATCも使ったが、この Klipsch が70年代までの英米ロックに向いているように思います。RB-51 を以前使っていたのですが、ピンと来なくてすぐ売ってしまいました。ところがより小さい41の音がさらに良いと言うことで手に入れました。サイズは22.6×14.4×19.8cm、ウーファーはセラメタリック。フロントバスレフでなく、一応リアバスレフです。
エイジングが済んで環境に慣れると、グイグイ前進型の明るくドライな音を出し、バスドラがほど良い皮の音を聞かせてくれます。もちろん、この容積で重低音は出ず、ベースの音程も甘い。音離れも良くなくて立体感がない。
しかし気楽にロックしたいおじさんは、60年代70年代のハードロックがこれだけの音で聞ければ十分です。日曜の朝はビートルズかストーンズ、ツェッペリン、ディープパープル、レインボー、クイーン、AC/DC、KISS、チープトリックなどを大きな音でかけています。
80年代以降のヘビメタやエレキベースのファンクを聞くのなら、RB-61とか81の中型機の中古を狙う方が良いでしょう(現行機だとRF600、RF800)。
Ortofon SS 200
久しぶりに甥がやって来たので、Elac BS312につなぎ替えて、JETツイーターはだなあと蘊蓄を語り聞かせていました。
Elacの話はどうでもいいんですが、連休中家族を旅行に追い出して、部屋のSPを棚卸し次はどれを嫁に出すか考えていますが、2ウェイの中でOrtofon Kailas SS200 だけはどうしても手放せないんです。変わりがなかなかありません。
新しい録音ではおそらくElacが、Dynaudioにさえ勝つでしょう。
でもノスタルジックな録音ではSS200が無敵の強さを見せます。Minima Vintage があるだろうと言いますが、あのSonusでは音源の古さに限界があります。
SS200は、何と言っても日本企画で樺桜を飛騨の木工職人が仕上げたエンクロージャーですから親しみが湧くし、SEASのユニットを使いながら、ネットワークのクロスオーバーが7kHzと確信犯的なことをやっています(Kailas7は3ウェイだから700Hzと3.5KHz)。その結果、音はフルレンジ並みに分厚くなり、SPUカブトムシと300Bに合わせるための小型スピーカーになってしまいました。
だから古い音源も捨てがたい私にはSS200もなかなか見捨てられません。