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プログラミング

Spendor SP3/1P

最近、英国のSpendor SP3/1P (中古、1996年発売)を導入しました。

 

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昔、CELESTION SL700 の立ち姿に一目惚れしましたが、実際に聞いてみると面白くない。その後、古い音源に合わせようとRogers LS3/5を持ちましたが、すぐ手放しました。結局自分には、密閉式が合わなかったのです。

それ以来、英国系SP全体に拒絶反応が出て、丁抹 2way SPに嵌まっていきました。モニター系の Dynaudio、ロマンチックな Ortofon、中間派の DALI です。DALIは Mentor Menuet SE だから密閉式なんだけどギリギリ許せる音です。さらに Scanspeak の同系列 Scansonic の2wayにも手を出そうとしましたが、サイズの割に低音が出すぎて制御できそうにないので、果てしなき欲望を抑えることができました。

最近レトロで落ち着いた音が欲しいと思ったときに、昔の英国SPのバスレフを思い出しました。ぱっと思いついたのは Harbeth でしたが、バスレフの Moniter30.1 は高価だしサイズが少し大きいし、音がモダン過ぎる。20年前の HL-K6 はハードドームで高音が固い。BBC系メーカーを巡り巡ってついに Spendor に行き着きました。(TannoyとKEF、B&Wはポピュラーすぎて、いまだブランド自体に拒否反応があります)

結局、Triodeの社長と同じ着地点だったのですが、それに加えて、この系統は中古市場の人気がなく値崩れしてるという点も考慮しました。実際の音は中域が強いがあまり張り出さない、かと言ってアンプが弱いと暴れて箱鳴りドンシャリにもなります。そこら辺はNmodeのデジアンで押さえ込んでいます。真空管でもおそらく良いと思います。

現在の Classic シリーズと比べると、音は古臭い。低音の緩さも仕方ありません。部屋自体がかなりデッドなので響きは抑えられていますが、その対策は考えています。最小周波数もクロスオーバーもHL-K6より高いんですが、低音は緩んでいるのでスケール感が大きくて交響曲も「粗いけど」聞けます。リア・バスレフでツイーターは Scanspeak 製(共同開発)です。しばらくロック・フュージョンはヘッドホンに任せて、こいつとアコースティック中心に遊ぼうと思います。

下に写っているのが、創業者でBBCモニターBC1開発者の Spencer Hughes です。妻で事務を切り盛りした Drothy の名前と組み合わせ、Spendor と社名に名付けました。