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プログラミング

YAMAHA プリアンプ C-2

YAMAHA のプリアンプ C-2 はなかなか断捨離できない機械の一つです。1976年頃の発売だから、もう齢43才。もちろんオリジナルのままではいられなくて、パーツとくにコンデンサは総交換されています。

 

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Nmode Xpm-7 と組ませて、Sonus Faber Minima Vintage で鳴らすと70年代当時の学生時代が思い出されます。それぐらいプリの支配力が強い。

 

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バスドラの低音はしっかり出ているが、エレキベースの音階は甘い。華やかさは皆無で、ある程度高い音域と低い音域は蒲鉾状になっていて、70年代サウンドらしい造りです。

学生時代はサンスイの AU707G にダイヤトーンの DS32B を使ってましたから、ヤマハに対しては無味乾燥のイメージがありました。

今から見ると華やかさに欠けるほどの暗い寒色です。当時はニューミュージックで女性の歌うトーチソングが流行っていましたから、時代にぴったりだったのかもしれません。

 

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これを使いたい理由は、ヤマハオーディオメーカーではなく、楽器その中でもピアノメーカーの大手だと言うことです。ピアノの音の再生にも十分気を遣っています。実際にピアノを鳴らすと、最近のシステムと違い、嫌な音がほとんどしない。

 

正直言って、43才にもなったアンプの出すピアノの音はマイルドすぎてボケ気味です。それでも決してチック・コリアの右手がキンキンと暴れ出さない「安心感」がある。

 

 

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正直言って、C-2 が発売された数年後にバージョンアップして発売された C-2A や C-2X の方がマイルドだと言われて、欲しくなったが、今は C-2 で十分満足している。だって、これ以上マイルドになると、ロックやポップスに柔らかすぎるから。

 

※現在のヤマハ楽器のコンサートグランドピアノはスタインウェイよりずっと派手で明るくなり、ショパンコンクール決勝の常連になりました。C-2 ではヤマハピアノの奏でるモダンなサウンドには合わなくなったでしょう。あくまでも70年代サウンドに青春のノスタルジーを感じたい人向けです。